筆録者 太安萬侶

 生没年不詳。近年出土した墓誌があるが、真贋は不明。
 昭和・平成・令和時代の教諭。名は安麻呂とも書く。

 『十種神宝』シリーズの筆録者。   の命で『今事記』の編纂に着手したが、令和時代になって改稿『十種神宝』として再開した。『今事記』は現存していない。

編纂者 稗田阿礼

 伝未詳。『今事記』『十種神宝』シリーズの編纂に携わったとされる人物。

 活躍年代は1940年代以降(昭和後期=第2次世界大戦後)。おそらく、公立の義務教育諸学校(主に小・中学校)の教員であり、特に国語教育を専門としていたと考えられる。
 その後平成の時代になり『今事記』の編纂に参加することを命じられ、稗田阿礼が経験したことを太安萬侶が筆録する形で『今事記』の編纂が進められたが中断された。
 『今事記』の編纂は、令和の時代になり『十種神宝』と改題・再開され、現在太安萬侶によって「中学国語 学習の手引き」、定期テスト予想問題や資料等の販売サイトである「十種神宝」等が公開されつつある。 

 自分がどこの誰と知られることを極端に嫌い、晩年は「自分は、旧道にひっそりと佇む忘れ去られた道標であり、道行く人々を黙って眺めていただけである」と語っていたため、本人の意思を尊重し、性別・生没年等、全て不明とした。

十種神宝

 タイトル『十種神宝』は、本サイト「十種神宝 中学国語 学習の手引き」の他に、いくつかのHP等から成り立っている。
 これらのシリーズは、神器である十種神宝が様々な機能を持っているように、少しでも学校の先生や学校に通う子どもたちの役に立てるようにと考え、『十種神宝』と名付けられた。

 

 十種神宝(とくさのかんだから)とは、「古事記」「日本書紀」と並ぶ史書「先代旧事本紀」に登場する、霊力を宿した十種類の神の宝のこと。「古事記」や「日本書紀」では、三種の神器が登場しているが、「先代旧日本紀」における十種神宝の霊力はすさまじく、国家の隆盛も滅亡も操作できるほどの霊力が備わった神器であるとされている。
 十種神宝は、以下の機能を持つ十種の神器である。

  • 沖津鏡(おきつかがみ) 高い所に置く鏡。太陽の分霊とも言われる。裏面には掟が彫られている、いわば道しるべ。
  • 辺津鏡(へつかがみ) いつも周辺に置く鏡。顔を映して生気・邪気の判断を行う。
  • 八握剣(やつかのつるぎ) 悪霊を祓うことができる。
  • 生玉(いくたま) 願いを神に託したり、神の言葉を受け取ったりする玉。
  • 足玉(たるたま) 全ての願いをかなえる玉。
  • 死返玉(まかるかへしのたま) 死者を蘇らせることができる玉。
  • 道返玉(ちかへしのたま) 悪霊封じ・悪霊退散の玉。
  • 蛇比礼(へびのひれ) 魔除けの布。もともとは、古代鑪製鉄の神事で、溶鋼から下半身を守るための前掛け。のちに、地から這い出して来る邪霊から身を守るための神器となった。
  • 蜂比礼(はちのひれ) 魔除けの布。振ったり身を隠したりして、天空からの邪霊から身を守る。または、邪霊や不浄なものの上にかぶせて魔を封じ込める。 
  • 品々物之比礼(くさぐさのもののひれ) 物部の比礼。ここに物を置くと品々が清められる。死人や病人をこの比礼を敷いて寝かせて、死返玉により蘇生術を施す。また魔物から、大切な品々を隠すときにも使う。

 また布瑠の言(ふるのこと)」という呪文があり、ひふみよ いむなや こと ふるべ ゆらゆらと ふるべ」と唱えることで、十種神宝の霊力を呼び覚まし、死者をもよみがえらせることができると言われている。