記述問題 答え方の基本


この内容の詳しい解説書「国語のテスト 答えのつくりかた」を、BOOTHのショップにて販売しています。

  • 答え方の基本
  • 解き方の基本
  • 説明的文章の考え方
  • 文学的文章の考え方
  • 古文・漢文の基本

など、三年間で学習する内容をもとに、定期テスト・総合テスト・高校入試等に対応する参考書です。

 

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基本1

問題文の最後の部分によって答え方が決まっている

「抜き出し書きなさい」「書き抜きなさい」……文章中の言葉をそのまま書き写す。

  • 「○○に入る語を抜き出し書きなさい」=一単語で答える。
  • 「○○にあたる言葉(語句)を抜き出し書きなさい」=一語かそれ以上で答える。
  • 「○○にあたる部分(表現)を抜き出し書きなさい」=比較的に長い場合が多い。

「文章中の言葉を使って書きなさい」

……ほとんど文章中から抜き出して、ちょっとだけ直すとよいことが多い。

問題文:気が短く、弱い者には涙もろい。父はそんな性格だ。

 問 :「父」はどんな性格か。文章中の言葉を使って書きなさい。

 答 :気が短く、弱い者には優しく、涙もろい性格。

  • 「書きなさい」「まとめなさい」……文章中の言葉を書きうつすだけでは正解にならない。文末などを自分で書き直す。
  • 「□□と△△の二語を使って書きなさい。」……必ず指定された語を答えの中に入れる。(入れないと点数にはならない。指定された語がヒントになっていることが多い。)

基本2

字数制限等の条件を守らないと採点してもらえない

  • ○字で書きなさい……ぴたりその字数で書く。
  • ○字以内で書きなさい……その字数の八割以上で書く。○字を超えてはならない。
  • ○字程度で書きなさい……その字数の八割以上十二割以下で書く。
  • 一文で書きなさい……句点を打って終わる。
  • 単文を作りなさい……主語・述語が整った文を書く。

 

基本3

問題文の聞き方で答えの最後の言い方が決まっている

  • 「なぜか」という問いには、「~から。」「~ので。」と答える。

問題文:学校を休んだのは、風邪をひいたからだ。

 問 :学校を休んだのはなぜか。

 答 :風邪をひいたから。

  • 「どんなことか」という問いには、「~こと。」と答える。

問題文:私は、弟がけがをしたことがとても心配だ。

 問 :私が心配しているのはどんなことか。

 答 :弟がけがをしたこと。

  • 「どんな様子か」という問いには、「~様子。」と答える。

問題文:湖面に白鳥が浮かんでいる様子が、とても印象に残った。

 問 :印象に残ったのはどんな様子か。

 答 :湖面に白鳥が浮かんでいる様子。

 

基本4

指示語問題の解き方

◎指示語の指す内容の見つけ方

  1. すぐ前から順番に探す。……指示語の指す内容は、その指示語のすぐ前(数行前まで)にあることが多い。
  2. あてはめて確かめる。……「見つけた」と思ったら、指示語の代わりに答えを当てはめてみる。うまく意味が通ったら、それが正解。

注意 答えは、基本的に抜き書きする。

 

そのまま抜き出せない場合

 あてはめてみて、意味が通るように言葉を補う。

 

問題文:友人がはげましてくれた。私はそれがとてもうれしかった。

 問 :「それ」の指す内容を答えなさい。

 答 :友人がはげましてくれたこと。(問題文の「それ」にあてはめて、うまく意味が通るように「こと」を補っている。)

 

指示語の後に別の言葉がついている場合

指示語のあとに、「こと」「状態」「様子」など別の言葉がついている場合がある。そのときは、そのついている言葉を答えに補う。

 

問題文:三十八度高熱が出た。その状態が三日間続いた。

 問 :「その状態」の指す内容を答えなさい。

 答 :三十八度の高熱が出た状態。(「その状態」を聞かれたので、「状態」という語を補っている。)

 

あてはまる接続語の見つけ方

  • ( )のすぐ前と後の文を見る。
  • すぐ前とすぐ後の文だけでわからないときは、もっと広い範囲を読む。

基本5

「発表するように」「発言するように」指示された場合

  • 「です・ます」調で答える。

 高校入試などのコミュニケーション問題でよく見かけるものです。授業中の発言や、プレゼンテーションの発表などは、かならず敬体(です・ます調)で行うくせをつけておきましょう。