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これから三年間学習する古文のスタートです。
三年間の古文学習のゴールに待っているのは高校入試でしょう。高校入試では、以下の問題が出題されます。
この高校入試につながる古文のスタートして「いろは歌」で特におさえたい内容は
ということです。この力をみるために「現代仮名遣いに直し、すべてひらがなで書け」という問題があります。
また古語には、現代語ではもう使われなくなった語や、現代語で使っていても意味が違う語があることを強く意識しましょう。
これを実際に読むときは、次のように読みます。
わガよ たれゾ、つねならン
うイの おくやま、キョウこエて
あさき ゆめみジ、エイもせズ
アクセントやイントネーションをはっきり意識して音読すると、なんとなく意味がわかってくるような気がしますね。
しっかり暗唱しましょう。
教科書の下にあるように、漢字仮名交じり文で書くと、更になんとなくわかりますね。
しかし教科書の現代語訳だけでは、何を言っているのかわからない人も多いでしょう。
「いろは歌」の細かな解釈は諸説があるので、教科書には載せられなかったのでしょう。
ここで、簡単に説明します。
色はにほへど(色は匂うように美しく照り映えていても)
散りぬるを(いつか花は散ってしまう)
我が世たれぞ(私たち この世の誰が)
常ならむ(永久に変化しないでいることができようか)
有為の奥山(いろいろなことがある人生の深い山を)
今日越えて(今日も越えていくのだが)
浅き夢見じ(浅い夢など見ることはしない)
酔ひもせず(心を惑わされもしない)
「色」は「色即是空」の「色」で、形あるもの、認識の対象となる物質的存在のことを言います。
仏教では、万物の本質は実態のない空しいものであり(色即是空)、空であることがこの世のすべての事象を成立させる道理である(空即是色)と教えています。
簡単にいうと「今匂うように咲き誇っている桜の花も、必ず散ってしまう定めにある」というような意味でしょう。
ただし「色は」ではなく「色葉」であり、桜と紅葉のことを指しているという説もあります。
「常」は恒常不変の「常」です。「常ならむ」とは、世の中のいったい何が変わらずに永久にいられることがあるだろうか、いや、ありはしない、ということです。
「有為」は因縁によって起きる一切の事物のことです。世の中の全ての現象は因果関係によって成り立っています。
複雑に絡み合って発生し、変化し続ける無常の現世を、どこまでも続く深山にたとえたものです。
最後の二行は
有為の奥山今日越えて (迷い多く悲しい奥山を越えて行こう)
浅き夢見じ酔いもせず (人生の儚い栄華に酔わないように)
と訳すこともできます。
平成25年度の全国学調国語B問題には「いろはかるた」の問題が出題されました。「いろはかるた」に関する説明的文章の読解問題です。
機会があったらやってみましょう。